エッセンス オブ フライ フィッシング & エッセイ オン フライ フィッシング     vol.99 シロハラコカゲロウ/竹田 正

2019年03月01日(金)

仙台東インター店


 春に羽化するカゲロウの代表選手ともいえるシロハラコカゲロウ。とは言え実際のところ、秋までのシーズン中にどこへ行っても良く見かける、生息数が多いカゲロウである。解禁当初、日当たりの良い深瀬から淵にかけて、お昼頃を中心に流れを観察してみよう。水面羽化をするカゲロウなので、陽気につられて運よくその羽化が見られたら、それはチャンスである。更にライズまで見つけられたらしめたもの。7X~8X、細めのティペットで優しくフライを届けて見よう。きっとヤマメが応えてくれるはず。仮にライズが見当たらなくても、春の雰囲気があればニンフで探ってみることをお勧めする。慌てずに、じっくりと。ぱしっとドライに出るのも、ぱんっとマーカーが飛ぶのも気持ちが良いもの。
 いよいよシーズン開幕。梅の花が咲く頃、一尾のヤマメとの出会いを果たすために、思いを込めてフライを巻こうと思う。


ニンフ。水面直下を流してみたり、ショットを噛ませてルースニングで流してみたりと。


ブルーウィングオリーブ。ウエットフライで流れを広くサーチする。ヒカリが居る流れでは良くやる手段。


サイズ#16~18のパラシュートダン。元気良くライズしているようなら、まずはこれ。


CDCウィングのスペントダン。パラダンで食いが悪い時はこれでカバーする。


グリズリーバイビジブル。#20フックに巻きあげ、ハイフロートで流す。スピナーパターンにも対応できる。


ダン♀。


スピナー♂。


あるヤマメの捕食内容。コカゲロウを偏食していた。


均整が整ったパーマークの早春ヤマメ。
  
THE ESSENCE OF FLY FISHING & THE ESSAY ON FLY FISHING vol.99/ T.TAKEDA

← 前記事 vol.98   目次   次記事 vol.100 →
ページトップへ