エッセンス オブ フライ フィッシング & エッセイ オン フライ フィッシング     vol.98 ユスリカ/竹田 正

2019年02月01日(金)

仙台東インター店


 釣りをしていると、何やら得体の知れないライズに出くわすことは良くあること。ましてアングラーには見えないサイズのエサをせっせと食べているトラウトときたら、手強い相手という事がほとんど。食べられている虫はユスリカを始め、小型のカゲロウやカディス、オドリバエの仲間などであるが、ケニスというカゲロウはそれこそフライフックでは表現できないのではないかと思わせられるほどの小ささである。
 さて、フライフィッシングではごくごく小さい虫やフライのことをミッジと呼んでいる。鈎のサイズでいえば概ね#20より小さいものを指す。ユスリカのパターンは多くの場合#20~26程度のフックに仕上げることが多いので正にミッジである。一方、湖などで見かけるオオユスリカの仲間は♯16程度の大きさがあることを付け加えておこう。ユスリカの仲間は日本で約2000種、世界では約15000種もいるというから、水生昆虫としては一大ファミリー、非常にポピュラーな種と言えるだろう。



とあるヤマメの捕食物。ユスリカのピューパとラーバを○で囲んだ。



ユスリカのアダルト



ピューパのパターン。



ピーコックだけで巻いたポピュラーなフライパターン。



レッドテールミッジ。ハックルファイバーは他の色でも良いと思う。



レースボディのぶら下がりパターン。ボディは好みの色で。羽化直前のピューパ、あるいはアダルトとして使用する。ボディが効くのか、良く釣れる。



CDCをスペント状のウィングに仕立てた。かなり渋いライズのときに使用する。状況に合わせてウィングをカットしていく。



スレッドのボディとハックルだけ。#24~26かそれ以下、とにかく小さくなくてはならない時はこんなパターンが効果的。

THE ESSENCE OF FLY FISHING & THE ESSAY ON FLY FISHING vol.98/ T.TAKEDA

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