孔雀の羽根(前編)

2019年09月08日(日)

入間店

みなさん、こんにちは。
最近、家の中に、孔雀(くじゃく)の羽根がよく落ちているスタッフのナカジマです。



孔雀を飼っているわけではなく、それっぽい艶やかな女性と暮らしているわけでもありません。
近所のアウトドア用品店で、『孔雀の羽根3枚入り』を購入しているのです。

その孔雀の羽根とニワトリの羽根を釣り鉤にぐるぐる巻いて


川に浮かべると・・・

ハイ!釣れました!

最近あまり食べてなかったようで、やせ気味で元気のないニジマスさん。
久しぶりの食事が『ナカジマが作ったニセモノ』と知らされ、ショックを隠し切れない様子。


そうです。
私は鳥の羽根や動物の毛で毛鉤(けばり)を作って魚を釣っているのです。
毛鉤釣り、英語では『フライフィッシング』と言います。

渓流の魚は主に虫を食べているので、その虫に似せた毛鉤で魚を誘います。
魚が『たべものだ!』と思ってくれれば釣れるわけです。


釣りしながら、時々、川原の石を裏返してみます。

水生昆虫の幼虫がへばりついていました。
魚たちは、水面を流れてくる虫だけでなく、水中でこういうのも食べているみたいです。
(入門書にそう書いてありました。)


初心者の私は本や動画で勉強中ですが、そう簡単には釣れません。
さっきのやせたニジマスさん以降、魚の反応がないので、毛鉤を換えてみます。

魚はなにを食べているのかな?
こんな時は、幼虫に似せた毛鉤かな?

いや、待てよ。
道路にたくさんいたアレかもしれないぞ・・・。


ハイ!釣れました!

プリプリのニジマスさん。
毛鉤を換えて正解でした。

釣れた毛鉤はコレ。

最初のと似ていますが、違いは中央の赤いくびれ。
ボンッ、キュッ、ボンッ の プロポーション。

何をイメージしてこの毛鉤にしたかというと

道端で右往左往していたアリさんです。
赤いお腹とシルエットがなんとなく似ていますね。
夏は水生昆虫の羽化が少なく、誤って水に落ちてしまった陸の昆虫をよく食べているみたいです。


このニジマスさんはお腹ぽってりなので、何を食べているのか調べてみます。
魚を殺さずに胃の中身を吸い出す道具があるのです。
ニジマスさん、ちょっと失礼・・・

あ~やっぱり。
水生昆虫の幼虫とアリさんをメインに食べてますね。
推理がばっちり当たって釣れた、快心の一尾。


森を見て、川を見て、時々アスファルトの上も見て、魚の気持ちと食事メニューを想像し、選んだ毛鉤を川に浮かべる。
毛鉤のチョイスがハズレだと釣れない。
毛鉤が正解でも、うまくポイントに投げられなければ釣れない。
うまく投げても、そこに魚がいなければ釣れない。
だから、釣れた時の達成感はとても大きい。

家に帰ったら、その日見たものや感じたことをもとに、毛鉤を作る。
そして次の休みには、答え合わせをしに、また川へ・・・。

奥行きがありすぎて、他の遊びをやっている暇がありません。
『やべェもんに手ぇ出しちまったな』というのが正直な感想です(笑)


そんな毛鉤釣り初心者の私は、心配性という性格も手伝って、何でもかんでも現場に持って行きたくなります。
釣竿、リール、ウェーダー、シューズ、ベスト、万が一竿が折れた時のための予備の竿、予備のリール、万が一川で転んでしまった時のための着替え、万が一釣れなかった時に暇つぶしで読む文庫本、そんな時にふてくされて飲むアレ、などなど。

そのすべてを入れてもまだ余裕なのが

パタゴニア
『ブラックホール・ギア・トート 61L』

耐久性・耐摩耗性・撥水性を備えた大型のトートバッグです。パタゴニアカラーの『フィッツロイトラウト』が釣り人のアイデンティティをそそります。リサイクルポリエステル100%っていうのも、環境問題を無視できない釣り人にとっては大事なポイントです。

荷物を入れなくても自立するデザインは、ウェーダーやウェットスーツを着替える時の足場としても便利です。

釣りが終わったら、濡れたウェーダーやシューズはトートバッグの中に脱ぎ入れて帰宅。車内を汚すことがありません。
また、このデザインにより、テキトーに荷物を入れても寝転んだりふんぞり返ったりせず、揺れる車内でもお行儀がいいです。
形や大きさの違う様々なギアを持ち運ぶのにとても便利。キャンプ・カヤック・SUP・スキー行く時も活躍しそうです。

うちの近所のアウトドア用品店で売っています。
ぜひ。


と、商品の宣伝が終わったところで釣り後半戦。
少し上流に移動してみると、あんなのやこんなのが釣れちゃったりするのです!

その模様は、後編で~!


- ウズラの羽根もよく落ちている ナカジマ -
ページトップへ