◆スタッフ日記in源流~歩いた先に待っていた尺イワナ◆

2026年09月06日(日)

郡山店

こんにちは。郡山店のヒキチです。

今回は、鬼怒川をホームにしている若手のホープ・Sさんと、源流のイワナを求めて渓流へ行ってきました。 前日までの雨の影響で本流は増水していたため、体力に自信があるというSさんと相談し、片道約1時間半歩いて支流を目指すことにしました。

50代の私にとって、山道を1時間半歩き、さらに川の中を釣り上がるのは決して楽ではありません。 それでも、「この先にはどんなイワナが待っているのだろう」と期待しながら歩く時間も、フライフィッシングの楽しみのひとつです。

目的の支流に到着すると、やはり水量は多めでしたが、透明度は高く、十分に釣りができそうな雰囲気でした。 この支流にはこれまで何度も入っていますが、今回は以前と比べて流れが大きく変わり、これまで良かったポイントも土砂で埋まっています。 見慣れた川だからこそ、その変化の大きさがよく分かります。 イワナの姿もなかなか見つからず、「今日は厳しい釣りになるかもしれない」と、不安がよぎりました。

そんな状況を変えてくれたのがSさんです。 これまでなら見逃してしまいそうな小さなポイントから、29cmのイワナを見事にキャッチ。 増水によって川の流れが変わっていても、イワナは新たな居場所を見つけ、しっかりと生きていました。 その後も適度にイワナは釣れましたが、この川が本来持っているポテンシャルを考えると、どこか物足りない展開が続きます。 途中では大雨にも降られましたが、水位や周囲の状況を確認しながら、最後の核心部を目指して釣り上がりました。

そして、ようやく私にも尺イワナがヒット。 片道1時間半歩いてきた疲れが、一瞬で吹き飛ぶような一匹でした。 しかし、この日のドラマはまだ終わりません。 最後のポイントに到着し、巻き返しの流れに目を凝らすと、水面近くに尺を超えていそうなイワナが浮いています。 ここはSさんにチャレンジしてもらうことにしました。 ところがその直後、先ほどまで透明だった川に一気に濁りが入り始めます。 水位は増えていなかったため、周囲の状況も慎重に確認し、安全に釣りができると判断して続けることにしました。 すると、濁りによって警戒心が薄れたのか、イワナの活性はさらに上がり、大胆なライズを繰り返します。 目の前でライズする尺イワナ。 緊張で心拍数が一気に上がるなか、Sさんのフライが狙った流れにきれいに入りました。

そして次の瞬間、イワナがフライを吸い込むように浮上。 しっかりとフッキングし、無事にネットへ収まったのは、31cmの見事な尺イワナでした。 Sさんにとって、浮いている尺イワナを狙って釣り上げたのは人生で初めて。

「一生忘れません

そう言っていただけたことが、案内した私にとっても何よりうれしい瞬間でした。

これで釣りを終えようと思ったのですが、川の濁りが取れて水色が回復すると、先ほどの巻き返しに、またしても尺イワナが浮いていました。 今度は私がチャレンジ。 フライがきれいに流れ、イワナが反応したものの、結果は見事なすっぽ抜け。 最後まで思い通りにならないところも、フライフィッシングの面白さです。

目的の川まで1時間半歩き、変わってしまった流れの中からイワナの居場所を探し、目の前に浮く一匹を狙って釣る。 魚の大きさだけではなく、そこにたどり着くまでの時間や苦労も含めて、一匹との出会いが「一生ものの感動」になります。

フライフィッシングは、年齢に関係なく非日常を味わい、忘れられない感動に出会える趣味です。 また、魚に出会うという目的を持って自然の中を歩くため、ただ運動するよりも、楽しみながら身体を動かすことができます。 川の中では、水圧を受けながら足場を確かめ、滑りやすい石の上でバランスを取って進みます。そのため、足腰だけでなく体幹も自然と使います。 健康になることだけを目的にするのではなく、夢中になって遊んだ結果、身体も動かしている。 これも、フライフィッシングを長く楽しめる理由のひとつではないでしょうか。

もちろん、最初から今回のように長い距離を歩いたり、難しい源流へ入ったりする必要はありません。 自分の体力や経験に合った釣り場から始め、少しずつ楽しみ方を広げていくことが大切です。 WILD-1郡山店では、フライフィッシングの魅力や始め方をまとめた小冊子『50代からはじめるフライフィッシング』を店頭にご用意しています。 タイトルは「50代から」となっていますが、これからフライフィッシングを始めたい方であれば、年齢を問わず参考にしていただける内容です。 道具選びや釣り方についてのご相談も承っておりますので、興味を持たれた方は、ぜひ店頭で小冊子を手に取ってご覧ください。 日常を離れて自然の中へ。 その先で待っている、一生ものの感動を探しに出かけてみませんか。

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