フィッシングコーナーよりフィールド情報
2024年07月28日(日)
★南信濃でアマゴ釣り★
個人的に、アマゴはとても興味深い魚です。
普段釣り親しんだヤマメと比較して、朱点の有無だけでなく
オス個体の幅広で扁平な形状や、上顎骨の薄さ、小さくて密な
鱗、花崗岩質の川の底石に溶け込むような体色など、古い時代に
分化した先祖が果たしてヤマメと同じ魚だったのか、疑問に思うくらい
形態的特徴も、潜んでいる渓相も違うと思うからです。
普段アマゴの自然分布からはかなり遠いところに住んでいるので、過去に
釣行したのは9月の木曽川上流と、10月の東伊豆、富士川支流の3か所のみで、
いずれも日帰りで行くには中々にキツかった記憶がありました。また、
過去の釣行時期がシーズン終盤であったこともあり、今回は夏らしい体色の
アマゴが釣りたいと思っての釣行です。
2日間の日程で、距離的に行けそうなのは山梨、長野、静岡の河川であり、
富士川以外では天竜川と大井川が浮かびました。しかし、大井川は南アルプスを
大きく迂回するルートから、6時間近い時間が掛かります。
ということで、4時間半で到達できる長野県の南端にあたる場所に決めました。
この管轄の支流は文字通り無数にあり、現在ではアマゴの増殖は成熟親魚の放流と
自然繁殖のみで、小型個体でも魚体の美しさが実感出来る管轄区域かと思いました。
南アルプスと中央アルプスの急峻な地形に圧倒されながら、まずは阿南町の天竜川
支流に入渓しました。しかしすぐに竜巻注意報が出る程の大雨と強風、雷のため、
全く釣り不能に。みるみる目の前の川が濁りはじめ、暫く車中で待機。本流域は
諦め上流の支流に移動すると、時間経過と共に濁りが抜け釣り可能な水色となり
ました。時刻は午後になってしまいましたがやっと本格的に釣り開始、また薄く
濁りが入って増水した流れに不安はありましたが、問題なく釣れてくれました。
釣りをしていると、同じ川のアマゴでも結構個体差を感じます。朱点が控え目な
タイプ、滲んでいるタイプ、パーマークが流れているタイプ、小型でも体系が
扁平で幅広なタイプなど、釣りをしていて飽きが来ません。
これは親魚が生んだ個体と自然繁殖個体の関係もあると思いますが、恐らくは
2枚目の魚は放流由来の魚から繁殖した系統のように思います。
この川にはイワナも居るのですが、増水もあってかアマゴもイワナも同じ緩流に
定位しており、平水のときには流れを住み分けているのか、今回は分からず仕舞い
でした。
初日はあらかたこの支流を遡行して、長い1日を終えました。
翌日はどこに行くか迷いましたが、位置関係的に愛知県の矢作川水系の上流域が
狙える場所に来ていたため、長野県の西南端にあたる根羽村に移動し、釣り開始。
この渓流は巨岩を配した美しい渓相が有名で、アマゴも稚魚放流主体の川です。
種苗のタイプなのか、この水系のアマゴは朱点が側線上に集中していて控え目、
かつパーマークも整っていて全体的に整然とした印象を受けます。
しかし水温が19度と高く、小型個体しかヒットに持ち込むことが出来ず、
午前一杯で終了。
最後に天竜川の支流に戻り、恵那山から流れる花崗岩質の川に来ました。
水量がかなり多く遡行がきついですが、何とか釣り可能な状況です。
この川では白色の底石に同化したような体色の魚が釣れる、個人的に気になっていた
川です。水が高く苦戦しつつ何とかアマゴ、イワナ共に写真に収めることが出来ました。
背面はグレーで、黒点が少ないため魚体の輪郭がぼやけたような印象で朱点と
パーマークがとても映えます。このような体色が、底石に溶け込み保護色の効果を
出しているのだと思います。
イワナもこの通りとても淡い色をしていました。
良型のチェイスやヒットもありましたが、高水で思うような釣りが出来ずキャッチ
することが出来ませんでした。次回もし機会があれば、少しずつフィールドを絞り
込んでそういった魚に出会えればよいなと思いました。
この夏は地元から少し離れたフィールドを開拓してみるのは如何でしょうか。
きっと新鮮な発見があるかと思います。
個人的に、アマゴはとても興味深い魚です。
普段釣り親しんだヤマメと比較して、朱点の有無だけでなく
オス個体の幅広で扁平な形状や、上顎骨の薄さ、小さくて密な
鱗、花崗岩質の川の底石に溶け込むような体色など、古い時代に
分化した先祖が果たしてヤマメと同じ魚だったのか、疑問に思うくらい
形態的特徴も、潜んでいる渓相も違うと思うからです。
普段アマゴの自然分布からはかなり遠いところに住んでいるので、過去に
釣行したのは9月の木曽川上流と、10月の東伊豆、富士川支流の3か所のみで、
いずれも日帰りで行くには中々にキツかった記憶がありました。また、
過去の釣行時期がシーズン終盤であったこともあり、今回は夏らしい体色の
アマゴが釣りたいと思っての釣行です。
2日間の日程で、距離的に行けそうなのは山梨、長野、静岡の河川であり、
富士川以外では天竜川と大井川が浮かびました。しかし、大井川は南アルプスを
大きく迂回するルートから、6時間近い時間が掛かります。
ということで、4時間半で到達できる長野県の南端にあたる場所に決めました。
この管轄の支流は文字通り無数にあり、現在ではアマゴの増殖は成熟親魚の放流と
自然繁殖のみで、小型個体でも魚体の美しさが実感出来る管轄区域かと思いました。
南アルプスと中央アルプスの急峻な地形に圧倒されながら、まずは阿南町の天竜川
支流に入渓しました。しかしすぐに竜巻注意報が出る程の大雨と強風、雷のため、
全く釣り不能に。みるみる目の前の川が濁りはじめ、暫く車中で待機。本流域は
諦め上流の支流に移動すると、時間経過と共に濁りが抜け釣り可能な水色となり
ました。時刻は午後になってしまいましたがやっと本格的に釣り開始、また薄く
濁りが入って増水した流れに不安はありましたが、問題なく釣れてくれました。




釣りをしていると、同じ川のアマゴでも結構個体差を感じます。朱点が控え目な
タイプ、滲んでいるタイプ、パーマークが流れているタイプ、小型でも体系が
扁平で幅広なタイプなど、釣りをしていて飽きが来ません。
これは親魚が生んだ個体と自然繁殖個体の関係もあると思いますが、恐らくは
2枚目の魚は放流由来の魚から繁殖した系統のように思います。
この川にはイワナも居るのですが、増水もあってかアマゴもイワナも同じ緩流に
定位しており、平水のときには流れを住み分けているのか、今回は分からず仕舞い
でした。
初日はあらかたこの支流を遡行して、長い1日を終えました。
翌日はどこに行くか迷いましたが、位置関係的に愛知県の矢作川水系の上流域が
狙える場所に来ていたため、長野県の西南端にあたる根羽村に移動し、釣り開始。


この渓流は巨岩を配した美しい渓相が有名で、アマゴも稚魚放流主体の川です。
種苗のタイプなのか、この水系のアマゴは朱点が側線上に集中していて控え目、
かつパーマークも整っていて全体的に整然とした印象を受けます。
しかし水温が19度と高く、小型個体しかヒットに持ち込むことが出来ず、
午前一杯で終了。
最後に天竜川の支流に戻り、恵那山から流れる花崗岩質の川に来ました。
水量がかなり多く遡行がきついですが、何とか釣り可能な状況です。

この川では白色の底石に同化したような体色の魚が釣れる、個人的に気になっていた
川です。水が高く苦戦しつつ何とかアマゴ、イワナ共に写真に収めることが出来ました。

背面はグレーで、黒点が少ないため魚体の輪郭がぼやけたような印象で朱点と
パーマークがとても映えます。このような体色が、底石に溶け込み保護色の効果を
出しているのだと思います。



イワナもこの通りとても淡い色をしていました。
良型のチェイスやヒットもありましたが、高水で思うような釣りが出来ずキャッチ
することが出来ませんでした。次回もし機会があれば、少しずつフィールドを絞り
込んでそういった魚に出会えればよいなと思いました。
この夏は地元から少し離れたフィールドを開拓してみるのは如何でしょうか。
きっと新鮮な発見があるかと思います。
