季節ごとに防災リュックの中身を確認 非常時に頼りになる小さなバーナー+OD缶、入ってますか?

パックロッドを持ってキャンプサイトから近くの川へ。釣りをすることで自然への興味が深まる。

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釣りとキャンプの楽しみを格上げするシングルバーナー

キャンプをはじめたばかりの頃は「テントをたてて、焚き火の準備をして」とせわしなかったはずなのに、慣れてくるとそれまでの半分ほどの時間で準備が整います。空いた時間を自然の中でぼんやり過ごすのもいいのですが、そのゆとり時間を釣りにあてると休日の充実度が爆上げすることはご存じでしょうか。

フィールドの様子を観察し、道具を選び、狙い通りに魚を釣り上げれば最高。うまくいかなくても課題となり、次の休日まであれこれ考える楽しみが生まれます。
水に触れて身体が冷えたら持っていったシングルバーナーを点火してコーヒーブレーク。あたたかな飲み物が冷えた身体を温めてくれますし、美しい川面を眺めながら過ごすひとときはキャンプサイトとはまた違った安らぎの時間です。

狙っている魚がどこに潜んでいるのか、何に興味を持ってくれるかを考える。予想が当たれば最高だ。

川沿いのキャンプ場なら夜の帳が下りるまで釣りができるし、早朝に出るのも容易。

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釣り&キャンプの道具の中から何を持って避難する?

9月になりいよいよ釣り&キャンプに最高の季節を迎えるわけですが、この夏は7月28日に熊本大地震、8月13日に千葉豪雨が発生。大きな爪痕を残しました。被災されたみなさまにお見舞いを申し上げます。

そしてこの出来事をきっかけに、防災について改めて深く考えさせられた人は多いのでは。

災害が発生した直後に「命を守るためにすぐに持って逃げる」ための最低限の荷物をまとめたリュックが「一次避難リュック」です。避難所や安全な場所へたどり着くまでの「最初の1日(約一晩)」をしのぐためのもの。
キャンプ用品は防災に役立つといわれますが、とっさに全てを背負って避難するのは現実的ではありません。釣りにも携帯できるコンパクトな道具を中心に、あらかじめ季節にあったものを選び、リュックにまとめておく(一次避難リュック)必要があるのです。

釣り&キャンプに持っていく道具の中から“災害時の備え”として役立ち、季節を問わず一次避難リュックに入れるべき筆頭は、暗闇を照らし、行く先を安全に導いてくれるLEDライトと、力強い炎を生むシングルバーナーでしょう。
「シングルバーナーを持って避難?」と思うかもしれませんが、災害時の避難はある意味サバイバル。バーナー=“炎”を備えておくことは、生存を維持するうえでとても重要なのです。

ところが、キャンプの必需品というイメージがあるシングルバーナーなのに、アウトドア好きであってもシングルバーナーを持っていない人もいるんです。

来場者数約12万5000人のアウトドアイベントで行った日本ガス石油機器工業会のアンケートでは、シングルバーナーを持っていない人が3割くらいいて、その理由で目立ったのが「使い方が難しそう」でした。

そこでソト遊びに詳しく、キャンプインストラクターでもある野あそび夫婦・アオさんに、シングルバーナーの魅力と有用性を教えてもらいました。

野あそび夫婦。埼玉県ときがわ町で「キャンプ民泊NONIWA」と暮らしと外遊びの店「GRID」を運営するアオさん(左)とエリーさん(右)。キャンプインストラクター、防災士でもあり、車中泊やテント泊と防災を組みあわせた「防災×キャンプ」講座を積極的に行っている。https://noniwa.jp/about-noasobifufu/

調理、湯沸かしなど青い炎が食事や衛生面をサポートする。

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シングルバーナーのスゴイところTOP5

キャンプだとカセットボンベを装着するバーナーや、焚き火で調理をする人もいるようです。
けれどもOD缶を装着するシングルバーナーは登山など野外に持ち運ぶために生まれた道具。カセットこんろよりも携行性に優れ、タフな環境で使えるという特性があるのです。シングルバーナーを使うメリットをまとめてみました。

シングルバーナーのメリットTOP5

焚き火のように火の粉が飛ぶことがなく、後片付けも確実。

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焚き火とは違って使える場所が多い

焚き火で湯沸かしや調理をするのはキャンプのひとつの醍醐味です。けれども、焚き火ができる場所は限定されていますし、とくに空気が乾燥した時期はちょっとした火の粉や消火しきれなかった燃えかすが山火事の原因になりかねません。
その点、シングルバーナーは屋外であれば狭い場所でも使え、災害時は軒下や駐車場所など都市部でも使用できます。

ガス缶の口が真上になるよう垂直にしてバーナーをネジ回しして装着する。

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準備・後片付けが簡単にできる

燃料となるOD缶とシングルバーナーを接続するだけで準備完了。きっちり缶にねじ込むだけなので手や周囲を汚すことがなく、準備は1分もかかりません。
反対に使用後はシングルバーナーが冷めていることを確認したら、OD缶から取り外すだけ。簡単です。

火力調節はつまみで行う。

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点火も火力調節も思いのまま

点火は火力調節つまみを開いて点火スイッチを押します。たったこれだけ。
一部の点火スイッチが付いていないバーナーは火種となるマッチやライターを近づければ点火できます。
いずれの場合も、火力調節は無段階。五徳(鍋を置く場所)の下側につまみがあるので、鍋をおろしてから操作すると炎も手元もよく見えて安心です。

青い炎が正常な燃焼の証。

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風や寒さに負けず安定した炎が得られる

登山のために生まれたOD缶とシングルバーナーですから、少しくらい風が吹くタフな環境でも安定した火力を得られます。
また、各社で用意している低温対応の燃料を装着すれば冬のアウトドアで使えることも愛される理由。

クッカーにOD缶とシングルバーナー、カトラリーなどを入れて持ち運ぶ。

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燃料も本体もコンパクトで安全に持ち運びやすい

メーカー指定の燃料を使います。
OD缶もカセットボンベも必ずキャップをして保管・持ち運びますが、OD缶は万一キャップが外れても荷物に押されてガスが漏れることがなく安全。とくにリュックに入れて持ち運ぶ際は見逃せないポイントです。

「使い方が難しそう」と思う人もいるシングルバーナーですが、このようにだれもが楽に、安全に使える設計なのです。

「シングルバーナー(OD缶)の良いところは、気兼ねなくザックに放り込めるところですかね。
構造上、CB缶に比べてガス漏れの心配も少ないので、持ち運ぶときも安心感があります。
クッカーと一緒にコンパクトに収納できるので、近くの低山でコーヒーを淹れたり、インスタントラーメンを食べたりするときによく使っています。“今日はちょっと外でお湯を沸かしたいな”というときに、自然と手が伸びる道具なんです」(アオさん)

OD缶を取り付けたバーナーは手のひらに載るサイズ。

燃料はOD缶とカセットボンベ、接続方法も直結型とホースでつなぐ分離型がある。

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釣り&キャンプに役立つシングルバーナーを防災目線でチェック

WILD-1ではいろいろなシングルバーナーを扱っています。軽くて持ち運びやすいうえ、手にしやすい価格帯のものばかり。防災グッズとしてもかなり高コスパ+優秀なのです。

燃料には肩が丸いOD缶と家庭の鍋料理で活躍するカセットボンベがありますが、防災的にはどう使い分ければいいのでしょう?

本体も燃料もコンパクトで持ち運びやすいOD缶は小型クッカーと相性がよく、災害時の一次避難向きでもあるのです。

「僕の場合、クッカーの中にガス缶やカトラリーをまとめて収納するようにしています。できるだけひとつにまとめることでザックの中もスッキリします。隙間には小さなクロスを挟んでおくと、中でカタカタ音がしませんし、現地では食器を拭いたり鍋つかみにしたりと、何かと役立ちますよ」(アオさん)

持ち出す際のパッキングにも工夫するというアオさん。

シングルバーナーとクッカー、LEDライト、防寒具など釣り&キャンプに最低限必要な基本セットをそのまま一次避難リュックに。しまい込まず、定期的に使うことで燃料や携行食の期限切れ防止にも役立ちます。
休日に使うものが災害時の“備え”にもなるなんて最高かつ最強です。

なお、災害時にはカセットボンベが支援物資として入手できることも。
数日にわたって自宅避難となる場合はカセットこんろとカセットボンベが便利なので、こちらも自宅に備えておきましょう。

自宅避難となる際にはカセットボンベが活躍する。

取扱説明書をもう一度読んでおこう。

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ガス製品の正しい使い方をおさらい

日本で販売が許可されているシングルバーナーは法律で定められた技術基準をクリアしたものだけ。ひし形の「PSLPG」マークがその証です。

ただ、いくら安全性の高いシングルバーナーでも、間違った使い方をするとケガをすることもあるわけです。その代表は次のリスト。

NG行為 トラブル 予防
不安定な場所で使う 転倒、やけど 平らでバーナーの熱の影響を受けない場所で使う
大きすぎる鍋や鉄板、網を載せる 転倒、やけど、ガス缶の破裂 適正な大きさ、素材の調理器具を使う
テントやクルマの中で使う やけど、火災、一酸化炭素中毒 換気のよい屋外で使用する
接続不良 ガス漏れ、点火不良、火災、ガス缶の破裂 しっかりねじ込む
Oリングを点検
指定外の燃料やアダプターを使う 異常燃焼、故障、火災、ガス缶の破裂 アダプター利用や再充填はせず、指定燃料を取り付ける

点火・消火手順や使用できるクッカーの種類など、思い込みで間違った使い方をしていることもあるので、今一度説明書を確認しておきましょう。

キャンプは楽しくできる防災訓練。

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シングルバーナーとともに“備えない防災”

キャンプで使う道具は “いざ”に役立つモノばかり。
定期的に持ち出すことで道具に慣れ、自分に必要なものや不備に気づきます。
折しも9月は防災月間。お持ちの防寒具やLEDライトに、食事や衛生面など肉体的にも精神的にも安らぎを与えるシングルバーナーを加えた一次避難リュックをベースに釣りやキャンプに出かけ、“備えない防災”を意識してみましょう。

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