木漏れ日の中をゆっくりと歩き、その土地の風土を肌で感じる「スローハイク」。 山野を越えた先にふと現れる歴史ある鳥居や、静寂に包まれたお堂に出会うのも、フィールド遊びの醍醐味です。
美しい景色に癒やされたあとは、その土地を見守り続けてきた神様・仏様に手を合わせてみませんか?
今回は、ハイカーとして知っておきたい「社寺詣(しゃじもうで)」の心得と、「御朱印」の基礎知識をご紹介。 神聖な空気に背筋を伸ばし、歴史と文化に触れる。そんな心豊かなひとときが、いつものハイクをより特別なものにしてくれるはずです。

1. 御朱印(ごしゅいん)とは?
御朱印は、もともとお寺に「読経」や「写経」を納めた証としていただくものでした 。 現在では、御祭神・御本尊名と社寺名、参拝日などを墨書きし、朱色の印(紋など)を押印したものが一般的です 。
御朱印は「神仏の分身」ともいわれる尊いものです 。 記念スタンプやスタンプラリーとは意味合いが異なります 。必ず「御朱印帳」にいただき、大切に扱いましょう 。
【ご注意ください】 御朱印は参拝の証です。ネット上での売買や、他者が受けたものを購入することはやめましょう。自分自身に授与されたものを大切にしてください 。

2. 参拝の基本的な流れ
いきなり御朱印所へ向かうのはNG。まずは神様・仏様に挨拶をするのがマナーです 。
- まずは参拝 「参拝の仕方(後述)」を参考に、御本殿・御本堂にお参りします 。
- 御朱印をいただく 参拝を済ませたら、社務所・寺務所にて御朱印をいただきます 。お守りなどの授与品もこの時に 。
- 境内を散策 参拝後は境内の散策を楽しみましょう 。彫刻、鳥居、鐘楼など、歴史や文化を感じる見どころがたくさんあります 。
【訪問時間のマナー】 訪問や問い合わせは受付時間内に 。また、受付時間内でも祭儀や法要で宮司・住職が不在の場合があります 。 御朱印の直書き(帳面への記入)を希望する場合、HPやSNSで対応の可能な日時を確認しておくのがおすすめです 。
3. 神社と寺院、それぞれの参拝作法
神社と寺院では、お参りの作法が少し異なります。違いを理解してスマートに参拝しましょう。

■ 神社の参拝方法
「二拝二拍手一拝(にはい にはくしゅ いっぱい)」
- 鳥居・参道:最初の鳥居をくぐる前に一礼 。参道の真ん中は神様の通り道のため、なるべく端を歩きます 。
- 手水舎(ちょうずや):身を清めます 。
- 拝殿:お賽銭を入れ、鈴がある場合は鳴らします 。
- 参拝:「二拝二拍手一拝」で拝礼します 。
■ 寺院の参拝方法
「合掌(がっしょう)」※拍手は打ちません
- 山門:山門の前で一揖(いちゆう:浅いお辞儀)します 。
- 手水舎:身を清めます 。
- 本堂・お線香:お線香を上げます(ない場合は省略) 。
- 参拝:一揖し、お賽銭を入れ、あれば鰐口(わにぐち)を鳴らします 。
- 祈願:胸の前で静かに手を合わせ(合掌)祈願します。拍手は打ちません 。最後に一揖します 。
手水舎(ちょうずや)での身の清め方
※神社・寺院共通です
参拝の前に、心身を清めます 。
- 右手で柄杓(ひしゃく)を持ち水を汲み、左手にかけて洗う 。
- 柄杓を左手に持ち替えて、右手を洗う 。
- 再度右手に柄杓を持ち、左手を水受けにして口をすすぐ 。
- 左手を洗い、最後に柄杓を立てるようにして、残った水で自分が触れた柄の部分を清め、元の場所に戻す 。

4. 出かける前にチェック!「社寺詣 4大必需品」
スローハイクの装備に加えて、これだけは持っておきたいアイテムです 。
- 御朱印帳 初めての方は、最初のご縁を大切にして、最初に参拝する社寺で受けるのがおすすめ 。神社用と寺院用を分けるかどうかはお好みで 。 ※御朱印帳を頒布していない社寺もあるので事前の確認を 。
- クリアファイル 書置き(紙でいただくタイプ)や切り絵タイプの御朱印を持ち帰るのに便利です。折れ曲がらないように保管できます 。
- 小銭 お賽銭はもちろん、御朱印の初穂料(はつほりょう)・志納料(しのうりょう)を納める際に必要です 。なるべくお釣りがいらないよう、小銭を多めに用意しておきましょう 。
- ハンカチ 手水舎で清めた後の手拭きとして必須です 。身なりを整えてから拝殿へ向かいましょう 。 ※夏場は帽子や飲み物などの暑さ対策も忘れずに(ただし飲食禁止の場所には注意) 。
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