スタッフ山遊記「雲取山」～テント泊～

暑かった夏が終わり、山々が色づき始める季節にやっとなりましたね。
山仲間とテント泊登山に行ってきました。

場所は奥多摩にある「雲取山」
雲取山・・・東京都・埼玉県・山梨県の境界にある標高2,017mの山で東京都の最高峰であり、都内で標高2000mを越えるのはこの山のみ。
また奥多摩で「日本百名山」に名を連ねる唯一の山です。

奥多摩方面から登ったことはあるのですが、今回は奥秩父の三峰神社から入山。
長い登山道ということもあり、早朝6時頃に出発。
朝靄の中、三峰神社奥宮への分岐を地蔵峠方面へ。
地蔵峠までは歩きやすい登山道でしたが、霧藻ヶ峰、前白岩山、白岩山と、徐々にアップダウンを繰り返しながら登っていきます。
芋ノ木ドッケの巻き道が終わると、雲取山荘までもう少し。
多く設置されている道標の残りの距離数に後押しされながら、11時に到着。
あれ？日帰りできたんじゃない？と思いましたが、ゆっくりテント泊が今回の目的。
テントを設営して、とりあえず雲取山へ。
風は冷たいが天気は晴れ。
ただ、遠くに雲があり富士山は見ることが出来ませんでした。
山荘に戻りテント泊ならではのお約束、焼肉＆ビールタイム！
軽さは全く追求しないUH（ULTRA HEAVY）スタイルなので、食べたいものを担ぎ上げました。
夕食前に食いすぎたけど、それもお約束。

就寝前に「日本百名山」を読む。
深田久弥さんは「三多摩が東京都に編入されて以来、この大首都はその一隅に二千米の高峰を持つ名誉を獲得した。あえて名誉という。煤煙とコンクリートとネオンサインのみが、いたずらにふえていく東京都に原生林に覆われた雲取山があることを誇っていいだろう」と記しています。

日が落ちて遠くに東京の明かりが見えてきました。
東京都最高峰からの東京の夜景です。
夜空は月明かりが強く明るい星だけが見えてました。
明け方から一気に冷え込み、テント場にも霜が。
下山は、来た道を戻ります。
登りで巻いた芋ノ木ドッケを越えて、妙法ヶ岳に寄り道。
この妙法ヶ岳は三峰神社の奥宮となっています。
一般的には、三峯神社がある頂を三峰山と認識する事が多いのですが、本来は、妙法が岳 (1,332m) 、白岩山 (1,921m) 、雲取山 (2,017m) の三山の総称を三峰山と言います。
三峰山を歩ききった後は、関東最大級のパワースポット「三峰神社」で参拝。
御神木から氣を授かり、御朱印と新そばを頂いて、パワーアップして帰宅しました。

山仲間とゆっくりとテント泊登山が出来るのも今の時期です。
紅葉登山からテント泊登山、そして雪山登山まで、山登りに必要な道具、服装、ルートなどなど、登山の事なら何でもご相談ください！


報告：永井隆博（㈳日本山岳ガイド協会認定登山ガイド）