タカオの旅日記~山旅編  南アルプス 塩見岳~

2019年08月12日(月)

名古屋守山店

7月24日、長い梅雨空の中、ようやく晴れの天気予報が出たので山旅に行ってきました。

今回は南アルプスの塩見岳。

長野県大鹿村から鳥倉林道を経由して三伏小屋まで向かい、翌日は塩見岳山頂往復して下山する1泊2日のルート。

ゲートに車を停めて鳥倉林道を歩きます。

この辺りはこは貴重な蝶がいるらしい。

確かに見たことのない綺麗な蝶がたくさん舞っている。

林道を歩くこと数十分。

 
目の前を行く手をさえぎるように這っているイモムシ。

歩みは遅いが足取り(?)はしっかりとしていている。

鳥に襲われたり人や車に踏み潰される危険をかえりみず、一生懸命林道を横断している姿が気になりなんとなく近寄ってみると

「これからの山道、気をつけて行ってくるんじゃぞ」

と言われているような気がした。

「うん、わかった。気をつけていってくる。イモムシ君も気をつけてね。」

と心の中でイモムシに誓った。

 
登山口からは本格的な登山道。

急斜面の登りが続く。久しぶりの登山にややバテ気味。頻繁に足が止まる。

でもさっきのイモムシのようにゆっくりでも進めばきっと目的地に着くさ。がんばろう。

美しい樹林帯の道を歩き標高を上がると少しゆるやかな登りになる。

ただ狭い道や危険なトラバース道もある。慎重に。

 
 
水場があった。冷たい水で顔を洗い、喉を潤す。

三伏峠に到着。ここは標高が日本一の峠(2607M)。

テント場からは明日登頂を目指す塩見岳が良く見える。展望はありつつ、樹林帯の中にあるので風も避けられる。なかなか良い場所にある。

歩いて5~10分ほどのところにある水場の途中には見事なシナノキンバイのお花畑。鹿除けのネットに守られて綺麗に花を咲かせていた。

テント設営も完了してやっと一息。

はぁ~(安堵の溜め息)

テント泊という、この自然の中に自分の居場所を作れるというこの自由。

何をしても何もしなくても誰にも何にも言われない(?!)という解放感!

この醍醐味があるからテント泊はたまらない。

 
まだ陽は高いが夕食を済ませビールを飲みながら読書をしていたらあっという間に眠ってしまった。

 
2日目
早朝4時出発して山頂を目指す。

日の出は5時頃なので、ヘッドランプの灯りを頼りにグイグイ歩く。

三伏山、本谷山といくつかピークを超えていく。

徐々に空が白んできた。夜明けの山の景色は美しい。

時々現れる注意書きが長野弁で面白い。

尾根にでると一気に視界が開ける。

雲海が見える。早朝から登ってきた甲斐があったというものだ。

陽射しは強いが風は冷たく心地よい。気持ちの良い時間帯。

ハイマツ帯を歩くとまもなく塩見小屋。

小屋前には多くの人がいてこれから山頂に向けての準備をしていた。

 
小屋前のハイマツ帯を超えると岩場が始まる。

 
塩見岳の前衛峰である天狗岩は急峻な岩場の連続だ。

イモムシに誓ったことを思い出して慎重に歩を進める。

他にも登山者がいるので落石を起こさないようにも気をつけよう。

 
ここも高山植物の宝庫。

岩にどっしりと腰をおろしたイワベンケイ

 
高貴な青紫色が美しいオダマキ



 
イワツメクサの群落も見事だ。

 
塩見岳の西峰(3046M)に到着。

さらに最高峰の東峰に向かう。

塩見岳山頂(3052M)に到着。

先ほどまで晴れていたのにあたりはすっかりガスにまかれてしまって視界はゼロ。

行動食を食べながらしばし休憩。

ガスが濃いのでしばらく晴れないかな。

仕方がない下山しよう。

 
いい調子で下山を始めて10分ほど。急にガスが晴れて一気に視界が開けてきた。

もう少し待っていれば良かったかな。

まあ仕方がないと納得し、また下山を始めたら背後からの光で前方の雲の中に虹の円が発生。

「ブロッケンだ!」

山頂に向かって下を向いて歩いていたツアーの方達もリーダーから教えられて気付き、歓声を上げた。

 
久し振りのブロッケン現象。山頂からの景色は残念だったけどブロッケンが見られて幸運だったな。

 
まだ登ってくる人達がいる。より慎重に下ろう。

三伏小屋まで下山。昼食を食べてテントを撤収し下山開始。

来た道を戻り再び鳥倉林道を歩く。

 
するととまたもやイモムシが行く手に現れた。まさか昨日と同じ光景?!

昨日は谷側から山側に這っていたが、今度は山側から谷側に向って一生懸命這っている。

「無事に帰って来られて良かったな」

はっ!君は昨日のイモムシ君?

そうか無事に帰ってくるのを見届けに来てくれたんだね。

「ありがとう。君も無事に立派な蝶に成長しておくれ」

 
・・・・・でも良く見たら違うイモムシかな?色は一緒だけど・・・

 
でも無事に帰って来られたのもきっとイモムシ君との出会いがあったからだね。

ありがとう!

 
※イモムシとの会話は全てボクの空想です。
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